2013-11-28 第185回国会 衆議院 憲法審査会 第1号
投票率五四・八%、賛成九四%、圧倒的多数の結果、ベルルスコーニ政権の意思が覆され、原発再開を断念したことがありました。 イタリアは、ラテン諸国として初めて法律審査権の不可能というドグマから脱却をし、広範な権限を有する特別の憲法裁判所を創設しましたが、その選出や判断にも議会の一定の関与を認めており、これが憲法裁判所の民主的正統性を確保しているんだなと感じました。
投票率五四・八%、賛成九四%、圧倒的多数の結果、ベルルスコーニ政権の意思が覆され、原発再開を断念したことがありました。 イタリアは、ラテン諸国として初めて法律審査権の不可能というドグマから脱却をし、広範な権限を有する特別の憲法裁判所を創設しましたが、その選出や判断にも議会の一定の関与を認めており、これが憲法裁判所の民主的正統性を確保しているんだなと感じました。
イタリアというのは、右の下に書いてあります、成長率も確かに低いですし、ベルルスコーニ政権も弱かったですが、では、今日本はその辺はいいですかと言われたら、余り自信のないところですよね。しかも、右の下、債務残高は大きいけれども、プライマリーバランスは黒字。これは日本はどうでしょうといったら、全然黒字じゃないわけですよね。こんな中で、イタリアはどんどん売られているわけです。
ところが、昨年秋、当時の与党、ベルルスコーニ政権が、首相権限を強化し、議会の力を縮小するなど、共和国の機構の大部分を書きかえたり国民の福祉を切り捨てたりする内容の改憲案を出しました。 今回の国民投票は、改憲案を出した政権が四月の総選挙で敗れるという政治的激動の直後に行われたものでした。
オーストリアでは、ハイダー氏が率いる極右自由党が連立政権に参画しておりますし、イタリアでも昨年六月、ボッシ氏を党首とする北部同盟がベルルスコーニ政権へ食い込んでおります。オランダでも、移民排斥を訴えるフォルトゥイン党が今回、国会で初めて二十議席を獲得する、こういうような動きがあるわけなんですね。